1.地球温暖化による海面上昇
過去の太陽の活動周期を考察すると、約11年の小周期と、約100年の大周期があることがわかる。

さらに、太陽の活動周期と大気中の放射性炭素の生成は反比例をすることに着目すると、年輪に含まれる過去1万2000年の放射性炭素の含有量から、太陽活動には約6000年の大きな周期があることがわかる。

太陽活動が活発になると太陽風が強くなるため、銀河宇宙線が遮られ、放射性炭素の生成が減少する。グラフから氷河時代は太陽活動が弱かったため、大気中に含まれる放射性炭素が多かったと考えられる。約1万2千年前から太陽活動が急激に活発になり地球が温暖化し、極地方の最大の氷床が溶解し、100m以上という急激な海面上昇が起こり、日本列島が大陸から分断された。その時太平洋や大西洋の島々も沈んだと考えられる。アトランティスやレムリア、ムー大陸が海面から姿を消した伝説は、その頃の海面上昇が関係があるのではないかと考えられる。その後、約7千年前に再び太陽活動が活発になり地球が温暖化し、極地方の氷床が大量に溶けて海面上昇が起こったそれが縄文海進である。地球が温暖になり、各地域で文化が発展し、文明が栄えたのである。(世界の4大文明)

その後、約3000年間の太陽活動の減退期を終え、1700年頃より徐々に太陽活動が活発になり始めた。

赤枠の部分を拡大すると。特に1900年代から急激に太陽活動が活発になっていることがわかる。

この急激な下降線は、約1万2千年前と類似している。つまり、今後100m以上の海面上昇が起こる可能性がある。近年の急激な地球温暖化における海面上昇は、単に温室効果ガスが原因ではない。デンマーク宇宙センター所長スベンス・マルク氏は太陽活動が地球温暖化に影響を及ぼしていると指摘している。過去の太陽活動と氷河の溶解がそれを物語っているのである。

<103m海面が上昇した日本近海 YouTubuより>
2. 地球温暖化による文明の繁栄
太陽活動が活発になり、地球が温暖化すれば文明が繁栄するのは、過去の事実である。シューペラー、マウンダーの2つの小氷期を経て太陽活動が活発になり始めた1700年代半ばにイギリスで産業革命が起こり、それからわずか250年余りで現代文明は現在の科学技術の水準に達したのである。

3.太陽活動と世界的大浄化
一方、世界的な大事件や大災害も、100年周期の前半部分、ちょうど11年毎に黒点が増加していく時期(太陽活動が活発になる時期)に起こっている。特に、1900年代前半、11年周期毎で急激に黒点が増加した時期に、第一次世界大戦、第二次世界大戦、太平洋戦争が勃発し、その結果、世界的に大変革がもたらされたのである。

①太陽活動と感染症
また、1918年に世界的に大流行した新型インフルエンザ(スペイン風邪)によって、世界で約1億人(アフリカの死亡者数も予測)が死亡したのもこの時期である。

過去3回の新型インフルエンザのパンデミック(スペイン風邪、アジア風邪、香港風邪)は、すべて太陽黒点の11年周期の極大期に発生している。そして、2000年代の最初の極大期には、SARSコロナウイルスが世界中で大流行し、世界29カ国で8000人以上が感染し、700人以上が死亡した。
2000年代の2度目の極大期には、2014年シオラレオネから端を発したエボラウイルスによる感染爆発によって11300名以上が死亡した。また、同時期にサウジアラビアで発生したMERSコロナウイルスは、2019年5月17日までに、世界27カ国で2428名が感染し、838名以上が死亡している。
太陽活動の極小期の2018年7月よりコンゴで新たに発生したエボラウイルスによる感染爆発は、2020年7月3日までに3481人が感染し、2299人が死亡(致死率66.0%)した。

2014年にシエラレオネから感染が拡大した前回のエボラウイルスによる感染爆発は、致死率が39.5%であることから、明らかに違う型のウイルスであり、より毒性が強くなっていることが分かる。

ベルギー王立天文台は2019年12月から新たな太陽活動周期が始まったことが確実であると発表した。

それと同時に2019年12月中国武漢から端を発した新型コロナウイルス<COVID-2019>は瞬く間に全世界に広がり、最初の死者が確認された2020年1月19日からわずか20日余りで、SARSによる2年間の死者数を大幅に超え、2020年3月12日WHOは遂にパンデミックの宣言をした。

2025年4月20日現在、感染者777,726,897人、死者は7,094,925人 (致死率0.912%)に達した(WHO)。太陽の新しい活動周期と同時に発生したこの感染症は、現在終息に向かっている。一方、1900年代にパンデミックを起こしたスペイン風邪は、H1N1型のインフルエンザで、当時の世界人口18億人に対し、5千万人から1億人が死亡したと推定され、致死率が全く違う。現在動物の間で流行しているH5N1型インフルエンザが変異して新型インフルエンザとなれば、致死率は50%を超える。交通網の発達した現代でパンデミックが起これば、世界人口80億人に対して、新型コロナと同数の感染者が出た場合、4億人以上の死者が出る可能性がある。今までとは想像もできないほどのパニックが世界中で起こり、世界経済が大打撃を受け、感染症による死者と共に食糧難における餓死者が急増すると予想される。人類は未だかつてない危機に直面しているのである。

<COVID-19の感染者・死亡者の累積(JHU⇒WHO)>

2023年5月8日COVID-19感染症もようやく5類(季節性インフルエンザと同等)になった。しかし、相変わらず日本政府はコロナワクチンを打たせようとしている。COVID-19による死者より、実際はワクチンによる犠牲者の方がはるかに多いと指摘する人も多い。それにも関わらず、政府も自治体も製薬会社を信用している。世界で初めて日本で使用が認可されたレプリコンワクチン(mRNA自己増殖型)についても、危険性を指摘する政治家や学者、医療関係者は多い。国民の生命を預かる政府は、もっと慎重になるべきである。世界ではワクチン接種は3回でやめているのに、日本だけ7回、8回と接種させている。その結果が下の超過死亡数に現れているのではないかと考える。
<2018年以降の国内の超過死亡数の推移>

<厚労省ホームページより https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html>
では、なぜ黒点が増加すると感染症が増加するのか。
可視光線は黒点の増加にはほとんど関係はないが、黒点が増加すると紫外線、X線、さらにガンマ線などの高エネルギーの放射線が増加する。それによって体内の自律神経や内分泌に影響を与えると考えられる。今後、そのような研究が期待されるのである。

②太陽活動と地震
一方、太陽活動は大地震の発生も関係している。特に2000年以降にはM8クラスの巨大地震が頻発(下図)している。

2011年3月8日太陽黒点数は140(International)に達し、その3日後東日本大震災が発生した。


これは、太陽黒点から放射される高エネルギーの放射線により地球のコアが熱せられ、それによりマントルの対流が促進され、それがプレートの移動に影響して、プレート境界線での大地震や津波の発生、そして火山活動を誘発していると考えられる。水を容器に入れ電子レンジで加熱すると、水の中心から沸騰する原理と同じである。

環太平洋火山帯においては、マントルが上昇する地域はハワイの東を南北に走る東太平洋海膨である。マントルの活動が活発になると必ずハワイ島のキラウエア火山が噴火し、それに連動して環太平洋火山帯において大地震や火山の噴火が頻発する。アイスランドの火山の噴火とそのプレートの沈み込む地域の地震の発生も同じである。上図の東日本大震災の6日前に、やはりキラウエア火山が噴火しているのである。
過去300年間においては、1900年代の半ばの太陽活動がいちばん活発な時期に、M9クラスの地震が3回たて続けて発生し、その後もM8.5以上の巨大地震が頻発している。この度のM9の東日本大震災はM9.1スマトラ地震から2度目であるから、今後も続けてM9クラスの地震が起きる可能性は十分考えられる。

③太陽活動と月の引力による地震の発生
更に、考察すべきは、大地震や火山の噴火は満月か新月の時期に発生している場合が多い。これは、太陽と月の引力により海水が引き寄せられ大潮になるのと同様に、マントルの上に浮かんでいる地殻も太陽と月の引力に引き寄せられ、それによって歪が発生し、それによってプレートの境界や活断層に溜まっているエネルギーが解放されるからである。阪神淡路大震災やスマトラの大地震はいずれも満月に発生している。その他は下図参照。


④太陽活動と気候変動
太陽からの高エネルギー放射線が増大することにより地表や海面の温度が上昇し、赤道地域と極地域との温度差が激しくなる。それよって気流や海流に変化が起こり、前線が発達し、台風や低気圧は巨大化する。さらに偏西風の蛇行によって、中緯度で寒暖の差が激しくなり、洪水や干ばつ、山火事、冷害などが頻発することが考えられる。近年の異常気象がそれを物語っているのである。

4.今後の太陽活動の予測

今後の太陽活動の予測がベルギー王立天文台から出されている。

今回の周期のピークは2025年となっている。
今後の太陽活動を予測する上に置いて注目すべきは、過去300年において、100年周期の最初の極大期が、1700年代は約96、1800年代は約76、1900年代は約105であるのに、2000年代は約173(下図赤↓)になっている点だ。

1900年代の第3、第4、第5周期のように太陽活動が活発になるとすれば、2000年代の第3、第4、第5周期は、太陽黒点数の最大値が300から340という値になり、私たちの想像をはるかに超える太陽活動になるのではないかと予想されるのである。



いずれにせよ、人類は未だかつて経験したことのない太陽活動の影響を受けることを覚悟しなければならない。現在、地球温暖化による世界的な気候変動や異常気象はいよいよ後戻りのできない事態となっている。
今後、21世紀の前半にどのような世界的大異変―大地震、異常気象、大災害、海面上昇、戦争や地域紛争、感染症のパンデミック、それらによる貧困や飢餓、難民が発生するのであろうか。全ては、今後の太陽の黒点活動にかかっているのである。
太陽活動が私たちの生活に如何に密接な関係があるかということを、今こそ認識しなければならない。
Copyright © 2020 solaract.jp. All Rights Reserved.